高齢 乾燥性の皮膚の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
76歳 女性。体中が痒いが、なかなか治らないとのことでお友達から紹介されて来局。
下肢を見たところ、赤みなどは無いがカサカサして掻くと粉が落ちる。
同居の娘様にお話をお聞きしたら、掻きすぎて傷になり、血が出て固まるとのこと。
掻き始めるとたまらなくなり、掻きむしってしまう。掻いている間が気持ちが良く、熱いお風呂に入ると気持ちが良いようで、熱いお湯が好き。
お風呂場でナイロンのタイルでゴシゴシこすると気持ちがいいとのこと。
体質的には血圧が高めで、貧血やふらつきも起こしやすい。病院から、高脂血症の処方や高血圧の処方、皮膚科にて外用薬なども処方されているが、効果が無く困っているとのことだった。
痒みの皮膚疾患には、色々な処方がありますが、こういった場合、漢方ではからだの潤いを改善することをまず考えます。
また外用薬を併用して検討しました。
最初のうちはなかなか効果が無く、1ヶ月目になってだんだんと掻き傷が少なくなっていったように見えます。
皮膚が生まれ変わるまで2~3週間かかりますが、ご高齢になってくるともっと時間がかかる場合があります。
ご高齢の皮膚疾患には、長期的に考えて、頑張ってくださいね、とお伝えしています。
2ヶ月を超えるころから、少しきれいな肌になり痒みは少ないようで、現在も継続して服用をお願いしています。
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